クセ毛・乾燥毛・ダメージ毛・肌質改善はこの成分に注目!?【ポリクオタニウム(リピジュア)】
肌質・髪の毛質は人それぞれ、抱えている悩みも人それぞれです。
今回は、【クセ毛・乾燥毛・ダメージ毛・肌質改善】を目的とした成分【ポリクオタニウム(リピジュア)】の驚くべき効能をご紹介します。
数ある美容商品の中で、どれを買っていいか分からなくなったら有効成分が配合されている商品を探してみるのも一つのポイントです。
ポリクオタニウム(リピジュア)ってなに?
ポリクオタニウムには、名前の後にー1~ー112までの数字が付き、それぞれ別の原料で作られています。
つまり、数字次第で原料が違うので効能も大きく変わってきます。
数あるポリクオタニウムの中でも【ポリクオタニウムー51、-61、-64、-65】が脅威の保湿力を保つ【リピジュア】と呼ばれる成分です。
ポリクオタニウムという名が付いていればよいというわけではなく、この-51、-61、-64、-65という数字が重要となってきます。
ポリクオタニウム(リピジュア)
そもそも、ポリクオタニウム(リピジュア)は『人工臓器の表面処理剤』として開発された合成成分です。
細胞膜を構成するリン脂質をモデルに作られ、肌表面に吸着し保湿効果を発揮します。
ポリマー素材(合成成分)で人工心臓などにも使われるほど、人体への安全性はかなり高い成分です。ある種、人を構成する成分そのものといっても良いかもしれません。
安全性の高いポリクオタニウムですが、一番注目する点はなんといっても脅威の保湿力です。
ポリクオタニウム(リピジュア)の保湿力
ポリクオタニウム(リピジュア)の保湿力がどれほど凄いかを表すモノサシとして、ヒアルロン酸を取り上げてみたいと思います。
ヒアルロン酸の名前はよく聞かれると思いますが、イメージとしては高級化粧品に入っている・すごい保湿力がある・なんとなく体に良い、このような感じではないでしょうか。
ヒアルロン酸は、ムコ多糖類という成分でこれも脅威の保湿力を持つ成分です。
その威力は1gのヒアルロン酸で6リットルの水分を保持する力があるといわれています。
ヒアルロン酸も関節症や角膜の治療の為に使われる程、人体の必要な部分への保湿力を誇ります。ちなみに、経口摂取しても分解吸収される為に、飲んだり食べたりすると効果は半減するようです。直接化粧品などで塗布する方が高価は高いです。
ポリクオタニウム(リピジュア)は、このヒアルロン酸の約2倍の保湿力を誇るといわれています。
ポリクオタニウム(リピジュア)でアトピー・紫外線予防?!
アトピー性皮膚炎の方は肌をバリアする皮脂や水分量が低下している傾向があります。
ポリクオタニウム(リピジュア)は、肌の表面を包み込むようにガードし水分の蒸発を防ぎ、保湿する事でアトピー性皮膚炎の改善が期待されます。
また、健康な皮膚は紫外線からのガード機能を果たしますが、肌荒れなどによりバリア機能が低下すると紫外線からのダメージも強くなってしまいます。
肌のバリア機能をサポートするポリクオタニウム(リピジュア)を日常使用する事で自然と紫外線からのバリア機能を高めていることにも繋がります。
『人工臓器の表面処理剤』として開発されただけあって、皮膚のガードに最適な成分といえるでしょう。
ダメージ毛へ、キューティクルの保護
ポリクオタニウム(リピジュア)の毛髪への注目すべき効果として、【キューティクルの保護】が取り上げられます。
ポリクオタニウム(リピジュア)は、『人工臓器の表面処理剤』として開発されているだけあって、表面皮膜の形成に高い効果を発揮します。
髪の毛の表面は約6層になったキューティクルで守られていますが、これがカラーやパーマ、日々のシャンプーなどで傷んで剥げていくと、髪の中の栄養素が抜け出し、スカスカ・パサパサの乾燥、ダメージ毛になってしまいます。
ポリクオタニウム(リピジュア)は、このキューティクルの表面を包み込むようにガードしキューティクルの保護だけでなく、傷んでむき出しになった髪の表面保護にもなり中の栄養素が抜け出すのを防いでくれます。
結果、ダメージが蓄積して乾燥毛になるのを事前に防いでくれる効果があるので、髪をベースから乾燥しにくい状態に保ってくれるという事になります。
ポリクオタニウム(リピジュア)の番号での違い?!
ポリクオタニウム(リピジュア)は続く番号により若干の効能の違いがあります。
また、リピジュアとは総称の名称で付帯する数字によりリピジュア、リピジュア-A,C,Sなどと呼ばれます。
- ポリクオタニウム-51(リピジュア):肌に付ける水溶性化粧品向き(ファンデーション等)
- ポリクオタニウム-61(リピジュア-S):肌に付ける油溶性化粧品向き(リップ・口紅等)
- ポリクオタニウム-64(リピジュア-C):ヘアケア商品向き、指通り改善
- ポリクオタニウム-65(リピジュア-A):より高い保湿力
ポリクオタニウム-51(リピジュア)
一般的に広く使われているのが、ポリクオタニウム-51です。
皮膚の保護をしてくれるので、刺激緩和に繋がり肌荒れの改善や紫外線からの予防などに効果を発揮します。また、水分の蒸発を防ぐことで高い保湿効果も期待できます。
水に強い性質を持ち、塗布後に水洗いしても効果を持続してくれる事も注目するポイントです。
スキンケア商品や日焼け止め、ファンデーションなどに使われる事が多い成分です。
ポリクオタニウム-61(リピジュア-S)
ポリクオタニウム-61も-51と同等に有名な成分です。
-51との違いは、油溶性のあるなしの違いで、ポリクオタニウム-61は油溶性のある成分になります。
油溶性があると、水分の少ない化粧品などに配合できるようになります。
リップや口紅、水分の少ないファンデーションなどに配合されている事が多いです。
ポリクオタニウム-64(リピジュア-C)
ポリクオタニウム-64の特徴としては、カチオン系(陽イオン系)であるという点です。
カチオン系成分の特徴としては、髪のダメージ部分に吸着する力が強いという事です。
また、滑り性を付与するポリマーである事から保湿効果だけではなく、髪の指通りを改善してくれる力が強いです。サラサラヘアーに憧れる方に良い成分です。
一般的に、シャンプーはアニオン(陰イオン)である事が多く、シャンプー後は髪の毛がマイナス電化に寄りゴワゴワした質感になりがちです。そこにカチオン(陽イオン)を塗布する事で髪がプラス電化で中和され指通りや質感が改善されます。
カチオン系は殺菌力・皮膚刺激もあるとされていますが、リピジュアは『人工臓器の表面処理剤』として開発された成分ですので安全性においてはかなり高い成分といえます。
ポリクオタニウム-51よりも吸着力が高く保湿力もその分勝っています。
ヘアケア商品に向いている成分といえるでしょう。
ポリクオタニウム-65(リピジュア-A)
ポリクオタニウム-65は保湿力の高いアニオン系ポリマーです。
その効果は塗布後、72時間まで高い効果を発揮しポリクオタニウム-64を約20%上回っています。
参考:日油株式会社
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