クセ毛・絡まり・ダメージ毛・ハリコシ改善の毛髪補修成分!?【γ-ドコサラクトン(エルカラクトン)】
美容師の中で一つのタブーがあります。
それは、トリートメントで髪が【治ります】と言ってはいけないという事です。
どんな高級なトリートメントでも、一時的に髪質を改善するだけであって、いずれはシャンプーなどでトリートメント成分が抜けていきます。
人の細胞は血液から栄養をもらって再生しますが、一度生えた髪や爪は血管が通っていない為、再生する事はありません。
ダメージを負ってボロボロになってしまったら、新しい髪の毛や爪が生えてくるのを待つしかないのです。
そんな、美容業界のタブー
【治ります】と言える美容成分があったら凄いと思いませんか?
今回は、そんな奇跡の美容成分についてのお話です。
奇跡の美容成分、γ-ドコサラクトン(エルカラクトン)
γ(ガンマ)-ドコサラクトン、あまり聞いたことのない成分だと思います。
これは、日本精化株式会社が開発した毛髪アンチエイジング成分です。
製品名は『エルカラクトン』とも呼ばれています。
成分は菜種由来の天然成分で、人体への安全面もかなり高い成分です。
γ-ドコサラクトンの効能
ドコサラクトンは【毛髪のキューティクルのめくれ上がりを改善】する効果のある成分です。
髪の毛の表面は、ふつう約5~6枚のキューティクルがガードしていますが、カラーやパーマ、過度のブラッシングなどで傷むとキューティクルが剥がれていきます。
キューティクルが剥がれると、CMCなどの髪の栄養成分が流れ落ちていってしまいます。
キューティクルが剥がれる事で、指どおりが悪く絡まりやすくなったり、髪の水分保持が出来ずにバサバサに乾燥し広がりやすくなったり、うねりの発生、ハリコシの無い髪の毛になってしまいます。
すべては髪の鎧の役割をしているキューティクルが大切になってきます。
γ-ドコサラクトンは、髪に結合する事でこのキューティクルの代わりとして働いてくれます。
キューティクルのめくれ上がりを防ぎ、『うねり』や『絡まり』、『まとまらない』、『ハリコシがない』などの様々な悩みを改善してくれる画期的な成分として美容業界で注目を集めています。
γ-ドコサラクトンの持続性
さらに、注目する点はγ-ドコサラクトンの使用方法です。
それは、髪に塗布した後に【必ずドライヤーなどの熱処理を行う】という点です。
γ-ドコサラクトンは、ドライヤーなどの熱が加わる事で、髪に結合します。
結合したγ-ドコサラクトンは、その後シャンプー等を行っても毛髪改善効果が持続します。
つまり
γ-ドコサラクトン【エルカラクトン】を使い続ければ、【髪が修復されていく】と言っても過言ではないのではないでしょうか。
厳密にいえば、傷んだ髪の抜け落ちた栄養素が再び戻ってくるものではありませんので、完全に【治る】とは言えませんが、めくれ上がったキューティクルを保護し、さまざまな補修効果を発揮してくれる成分ですので、ダメージ毛や髪質改善を目指している方には注目の成分です。
シャンプーをしても、補修成分が抜け落ちてしまわない点が凄いところです。
『ラクトン誘導体』とは?
補足になりますが、γ-ドコサラクトンは『ラクトン誘導体』と呼ばれるもので、直鎖状の疎水基に「ラクトン環」という構造を持っています。
ラクトン環自体は不安定な構造をしていて(環状構造)、熱エネルギーを得る事でタンパク質の「アミノ基(-HN)」という部分に結合します。
ドライヤーなどの熱処理を行うと、ラクトン誘導体が毛髪のダメージ部分のアミノ基に作用・結合し剥がれたキューティクルの代わりとして吸着してくれるというわけです。
出典:日本精化株式会社
γ-ドコサラクトン配合のオススメ商品
【レーベンドール ヘアケアローション】
レーベンドール(Leben d’or) ヘアケアローション 200ml 洗い流さないトリートメント
γ-ドコサラクトンを配合したブローローションです。
毛髪本来の脂質成分やヒアルロン酸の2倍の保湿力を持つリピジュア(ポリクオタニウム-64)も配合されている事から、失われた髪の保湿力も補いつつ、失われたキューティクルを補修していく毛髪補修ブローローションです。
シャンプー上がりの日々のドライヤーの前に毛髪に吹付けしっかりとドライヤーで乾かし熱処理を行う事で、日に日に髪質が向上していくという商品です。
クセ毛・ダメージ毛・絡まり・ハリコシ改善を目指す方はお試ししてみるのも良いかもしれません。
イソペンチルジオールという、保湿と抗菌作用のある成分が高い割合で配合されておりしっとりとした質感と指通りの商品です。
【DO-S AIMIST】
こちらも、γ-ドコサラクトンとリピジュア(ポリクオタニウム-64)を配合した高性能のヘアケアローションです。γ-ドコサラクトンの配分量が多く、ダメージケアに特化した商品と言えるかもしれません。
商品レビューでは、仕上がりの指通りにきしみを感じられる方もおり、他の指通りを改善するトリートメントなどと共に使うと、ダメージヘアの方には良いかもしれません。
コメント