会社の立直しは『心理的安全性』の確保された場づくりから!
会社の立直しは『心理的安全性』の確保された場づくりから、というタイトルをつけさせていただきましたが、多くの方のお話を聞いていると、この『心理的安全性』の確保がおざなりにされている企業様が意外と多いのではないかなと感じます。
『心理的安全性』とは何でしょうか?
『心理的安全性』とは、一言でいうと仲間内や上司もしくは社長に対しても『何を話しても大丈夫』と思える心理状況といえるでしょう。
御社では、部下からさまざまな意見が上がってきているでしょうか?会議の場で活発な意見交換ができているでしょうか?もしくは、自分の立場をかえりみず社長や経営幹部に現場問題の改善を訴える方はおられるでしょうか?
これらの社内コミュニケーションがあまりおこなわれていないな・・・と感じる現場では、『心理的安全性』の確保ができていないことが原因かもしれません。
心理的安全性はなぜ必要か?
下の図は、会社運営を階層にした図です。
一番上は、会社全体としての戦略があり、社長が会社をどのように運営してゆくか計画を立てる部分です。真ん中は、その社長の計画を実現するために現場・店舗をどのように運営してゆくかの細かな計画を立てる部分です。これの土台を支えているのが『心理的安全性』です。
会社を運営する方法として、社長や上司がトップダウンで命令して部下を “無理やり” 働かせる方法もありますが、これでは部下のやる気は上がってきません。
どのようにすれば目標に達成できるのか、皆で話し合い、団結力を高める方が成果が上がりやすいといえます。団結するためには、会社の理念の策定や目標の共有なども必要ですが、活発な話し合いの場を作るための『心理的安全性』の確保がまずは重要であるといえます。
『心理的安全性』はどのように生み出すか?
心理的安全性は日々のコミュニケーションの中で培われていくものだと思いますが、キーワードは『肯定的』『ポジティブ』『笑顔』『価値観にフォーカスする』『怒るのではなく理由にフォーカスする』などがあげられます。
会話の中で、何か意見を言っても否定的に拒絶されたら次は意見を言いにくくなってしまいますよね。相手が肯定的・ポジティブに受け止めてくれるという信頼感があればどのような意見も発言しやすくなります。また、表情一つでも発言のしやすさは変わってきますので、ご自身の表情にも意識を向けられると良いと思います。『イ』の口にすると自然と笑顔になれます。
部下が失敗をした場合、『起こった事実』に対して怒りをぶつけて怒るだけでは物事の改善には繋がりません。その事実がなぜ起こったのか、『理由にフォーカス』して一緒に改善点を考えるようにする事が健全的です。
『価値観にフォーカスする』、人はそれぞれ様々な価値観を持っています。お互いの感情や価値観にフォーカスして会話をする事で会話の質が深まり、相互理解が深まりやすくなります。
『心理的安全性』がある事のメリット
・どのような意見を出しても否定されず、自分の存在を認めてもらえる安心感が生まれる
・お互いを認め合うことで、仲間意識が高まり組織としての一体感が強まる
・仲間意識が高まることで、職場の離職率が低下する
・会議の場でさまざまな意見がでやすくなる、拡散思考で思いがけない発見がある
・師玉混合の意見の中にダイヤモンドが隠れているケースがある
・お客様のクレームに繋がるような、問題点も事前に発見しやすくなる
・メンバーの改善した方が良い点も、伝えやすくなる
生産性の高いチームの特性
以下は『グーグル流 世界最高のチーム』ピョートル・フェリクス・グジバチ著からの引用です。
- チームの「心理的安全性」が高いこと
- チームに対する「信憑性」が高いこと
- チームの「構造」が「明瞭」であること
- チームの仕事に「意味」を見出していること
- チームの仕事が社会に対して「影響」をもたらすと考えていること
この本の出だしには、グーグルだからできたわけではなく、どの会社でもできることで、結果を出している日本企業がやってきたことだと記されています。
生産性の高い世界最高のチームを作るには『心理的安全性』の構築は重要な1ピースであるといえるでしょう。
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