【カット】髪を引き出す角度で髪の長さはどう変わる?!三角形で考察してみた【美容師】
美容師さんが作り出す、さまざまなヘアースタイルにはレシピがあります。
髪を引き出す角度だったり、毛量の調整だったり、いくつかのパターンを覚えるとその組み合わせによって多くのデザインに応用できます。
今回は、そんなカットの技法のひとつ、髪を引き出す角度について三角形を使った考察をしてみたいと思います。
髪を引き出す角度で長さが変わる?
美容師さんは頭をいくつかのセクションに分けて考えます。
上の図は、頭の丸みに対して、斜め上の傾斜が付いているか、平行か、斜め下の傾斜が付いているかでザックリ分けています。
この斜め下のセクションに対して、真直ぐ下に髪の毛を引き出したらどうなるか見てみましょう。
ちょうど後頭部の一番出っ張っている所から真下のポイントに髪の毛を集めて切ってみると・・・
斜めに引かれて切られた髪の毛が真直ぐ落ちた時に少し長さが出てきます。
髪の毛を引っ張り出して切ると、真直ぐ落ちた時に長さが変わるという点がポイントです。
直角三角形の定理で辺の長さを考えてみよう?!
上図のように、直角三角形の3辺をそれぞれa,b,cとします。
a2乗+b2乗=c2乗
直角三角形では、aやbよりもcが一番長くなります。
真下に引き出すaよりは、cのポイントまで角度を付けて切った方が髪の毛は長くなるという事です。
分かりやすいように三辺に色を付けてみています。
紫の辺よりもオレンジの斜辺の方が真直ぐ下ろした時にオレンジの方が長くなっています。
底辺、緑のbのラインで髪の毛を切る場合は、髪を引き出す角度をつければつけるだけ髪は長く残ります。そんなお話です。
同一平面の髪の毛を赤い点のポイントに引き出してカットした場合のそれぞれの長さは上図の通りです。
dよりもaが一番長くなっています。a,b,c,dと徐々に長さは短くなっていきます。
なんとなくこれでイングラデーションが出来そうですが、真直ぐ下に下ろすとdはaとの距離分だけ下に顔を出しますのでこれではイングラデーションにはならないので注意が必要です。
まとめ
髪の毛を引き出す角度、頭皮の斜辺との関係などで髪の毛がどこに落ちるかが変わってきます。
美容師さんにはさまざまなタイプがありますが、感覚で覚えて後で理論付ける人もいますし、理論からしっかり学んで頭で一つ一つ理解しながら作業を行う人もいます。
一長一短があるのですが、感覚タイプの人はよりナチュラルな自然な仕上がりを作るのが得意な感じがしますし、理論タイプの人は前回と同じスタイルの再現性が高い仕事ができると思います。
まぁ、人それぞれなのですが美容師さんって意外とマニアックな事を考えてる人が多いのが事実です。
美容院で美容師さんに色々質問してみても面白いかもしれませんね♪
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