普段お世話になっている美容師さんに差し入れを持って行こうかな?
美容院に差し入れってちょっと気が引けるけど、差し入れってしてもいいのかな?なんて思われている方もいるのではないでしょうか。
今回は美容院で実際に行われている差し入れの裏話をしていこうと思います。
美容院で差し入れをする人はいる?喜ばれる?
ずっと同じ美容院に通い続けている人は、お店のスタッフや担当の美容師さんとも気心が知れて仲良くなられる方も多くおられます。
さまざまな会話の中から、旅行の話やお土産の話、食べ物の話などの延長上で色々な差し入れを持ってきてくださる方もいます。
基本的に【差し入れ】は美容師さんとお客様の信頼関係の強さを表す一つのアイテムのようなものですので、喜ばない美容師さんはいないと思います。
特に駆け出しのジュニアスタイリストさんや、アシスタントさんは安月給で頑張っており、食費もままならない方も多くいます。そんな彼ら彼女らにとっては食べ物などの差し入れは天の恵みのようなものです。
ちょっと裏話:なぜジュニアスタイリストやアシスタントは金欠なのでしょう?
美容院におけるアシスタントさんの給料は結構厳しいものがあります。10万円代半ばの方もゴロゴロいます。ジュニアスタイリストさんも売上が上がらなければ歩合が付かずに安月給のままです。
さらに彼らは、自らの鍛錬の為に1本数万円もするハサミを何本も自腹購入し、練習用のウィッグ(人形の頭)を買う為に何万円もつぎ込みます。その他、パーマ・セットの練習用ウィッグやシザーケース、櫛やブラシなど自腹で購入しないといけないものが沢山あります。
休日も講習会や自分の練習などで埋まっていることが多く、バイトをしてお金を稼ぐことも難しいのでカツカツ生活を送っている人が沢山います。
そんな現状もあり、差し入れは天の恵みだったりします。
差し入れは美容院スタッフ全員分必要?
金欠で困っているアシスタントさんやジュニアスタイリストさんが沢山いるのはいますが、だからといって美容院スタッフ全員分の差し入れを持って行かなくてはならないわけではありません。
いつも担当してくれている美容師さんにほんの気持ちで差し入れを持って行くのは全然OKです。
差し入れをしたあとは、その美容師さんがアシスタントさんに分けてあげたりしているかもしれませんので、次回お店に行った時に『前回の差し入れ、美味しかったですか?』と聞いて、反応があいまいだったら察してあげてください。
喜ばれる差し入れランキングTOP3
1位:食べ物
喜ばれる差し入れの1位は、軽食や保存できるような【食べ物】です。
繁盛店の美容師さんは忙しく動き回っていますので、手軽に頬張れるような物は喜ばれます。ケーキ等もいいですが、シュークリームの方が簡単に食べれたり、ドーナツや煎餅、もしかするとカップラーメン等も喜ばれるかもしれません。
2位:飲み物
喜ばれる物としては【飲み物】もランクインします。
飲み物も、紅茶や沸かして淹れなければならないコーヒーよりも、手軽に飲める物の方が喜ばれます。美容師さんってコーヒー好きな人もけっこう多いなという印象があります。
3位:花等
美容院を彩るアイテムとして、定期的に必要なものの一つが【花や観葉植物】です。特に花は比較的短期間で枯れますので、差し入れして無駄にはならないでしょう。観葉植物は生存期間が長いので、狭い美容室だと置き場に困る場合があるかもしれません。
番外編:お金
番外編として、【お金】というケースも紹介しておきます。
差し入れでお金!?と驚かれると思いますが、これは差し入れというよりは【おつり】を美容師さんにくれるお客様がいるという事です。
数百円~千円程度のおつりを『みんなで飲み物でも飲んでね。』とくださるお客様がいるという事です。みんなの飲み物代になるか、こっそり美容師さんのポケットマネーになるかは、その人次第です・・・
NGな差し入れ・プレゼント
匂いの強い物
匂いの強い物は美容院では、喜ばれないことはないと思いますが、若干のパニックを引き起こします。カレーや餃子など、お腹を空かしたアシスタントさんは喜ぶと思いますが、美容院という空間に異臭が漂うのはお店としてNGです。
残る物・大きなもの
雑貨や花瓶など、物として残る物は時として喜ばれない事があります。
美容院はお店の雰囲気作りにも気を配っている所が多く、お店のコンセプトと差し入れでもらった物が合わない場合があります。ですが、いつも来てくれているお客様からの差し入れだし、無下に扱えない・・・困ったな。というのが美容院側の裏事情です。特に大きなものだと、カラー剤やパーマ道具などの色々な物で手狭になっている美容院には邪魔な存在となってしまいかねません。
食べ物や花など、消えて無くなるものが良いでしょう。
恋愛感情が入った物
どんなに美容師さんが喜ぶ物でも、【恋愛感情が入った物】は受け取る美容師さんもたじろいでしまいます。
バレンタインデーの本命チョコや、前に話していたブランド物の衣類だったり、手編みのセーター・・・
受け取る側の美容師さんには、『お客様の期待に応えられるのか』というプレッシャーがのしかかります。これは受け取ってはいけない物なのでは・・・
美容院での恋愛感情は“基本NG”
多くの美容院では、お客様との恋愛は“基本NG”です。
中にはお客様とのラブロマンスを楽しむスタッフやそれをOKとする美容院もありますが、基本的にはNGです。
なぜNGなのでしょうか?あなたが一人の美容師さんに恋をして幸運にも付き合うことになったとします。
もしかしたら、あなたの友人や知人も同じ美容院に通っているかもしれません。二人の関係を知ってしまうと、なんだか今までとは違った目線になってしまいます。その後、二人の関係が悪化して不幸にも別れてしまうことになったら、あなたはもうその美容院には行き辛いでしょう。それを知った友人・知人もなんとなく行きにくくなってしまうかもしれません。
美容院の経営者側としては、美容院スタッフとお客様との恋愛は、お店のお客様の【失客】へと繋がってしまう事が多いので、美容師とお客様の恋愛は基本NGとされています。
純粋な気持ちでの美容院・美容師さんへの差し入れは全然OKですが、恋愛感情を挟んだ差し入れやプレゼントは、その美容院に行きにくくなってしまう危険が含まれますのでお気を付けください。
まとめ
美容院での一般的な差し入れ事情をお伝えしてきましたが、実際の所は差し入れに【正解】も【NG】もありません。
美容師さんとお客様の間に信頼関係があり、相手の事を思いやる気持ちからの差し入れはどんなものでも嬉しいものです。
美容師さんは忙しい日々の中で、昼食もまともに食べれない事も多いですが、そのような中頂いた『差し入れ』はとても嬉しいものです。
お客様にも一段と気合を入れて、時にはサービスして施術してくれるかもしれません。お互いをhappyな気分にさせてくれる『差し入れ』って良い物ですね♪
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