美容院の次回予約メリット・デメリット【美容院目線vsお客様目線】
美容院でたまに勧められることのある【次回予約】について今回は取り上げていきたいと思います。
次回予約に関しては、断りたいのに断りずらいというお客様側の意見や、お店の方針であまり乗り気じゃないお客様にも声掛けをしないといけないという美容師さん側の苦い経験をされた方も多いかもしれません。
そんな【次回予約】ですが、美容室側から見たメリット・デメリットとお客様側から見たメリット・デメリットを取り上げて、次回予約とはどういうものなのかを見ていきたいと思います。
【次回予約】美容院側のメリット
- お客様を自分のお店の客にできる
- 予約の予定が立てやすい
- 予約が埋まっていて、いつも来てくれているお客様の来店を断り失客に繋がるという事がない
- 電話に出る手間が省ける
お客様に次回予約をしてもらうと、そのお客様が次回も自分の美容院に来てくれる事が半分確定します。美容室側からの視点で見ると、他の美容室に浮気をされる心配が減るということです。
また、次回予約をしてくれたお客様からは予約の変更が無いかぎり、電話を受けて予約をパソコンなどに入力するというフロント業務が減る事にもなります。もう予約してもらってますからね。
さらに、予約日と時間・メニューが確定しているので空いた時間に他のお客様の予約を効率的に入れていきやすいというメリットも美容院側にはあります。美容院では、1日の予約時間に誰の予約も入っていない空白の時間があると売り上げ減に直結してしまいますので、事前に予定が立てられるのは大きなメリットです。
ですが、美容院にとっての【次回予約】の一番のメリットであって欲しいものが次に挙げる事柄です。美容院での次回予約は、いつも来てくれている美容院の固定ファンであるお客様の予約をしっかり確保してあげる事。
繁盛店になればなるほど、予約が詰まりなかなか予約の取れないお店になっていきます。そんな中、昔からその美容院に通ってくれていた美容院のファン顧客の方が何度電話しても予約が取れない、都合のいい日が無い、などの理由から泣く泣く他の美容院に行くしかなくなるケースがあります。
例えるなら、自分だけが知っていた昔からの美味しい飲食店がテレビなどに取り上げられ、遠方からも沢山お客様が来るようになり、気軽に食べに行けていたのに今では1時間2時間並ばないといけない・・・そんな状況です。
美容院の繁栄を望むのならば『人気だしちょっと行ってみようかな』という一見さんに近いお客様よりも、昔から通ってくれているファン顧客を大切に扱う事が重要となってきます。
そのようなお客様にしっかりと次の予約時間を確保する為の【次回予約システム】は美容院側からもお客様側からもWINWINの関係が成り立つシステムだといえます。
【次回予約】美容院側のデメリット
- 予約を忘れられる、ドタキャンの可能性あり
- 失客の恐れがある
美容院側のデメリットとして、一番に挙げられるのが『お客様が予約日を忘れる、ドタキャンされる』という点です。来店周期の長いお客様になると、何か月も先の予約を取って帰られる事になりますので、予約日をうっかり忘れてしまう事はしょうがありません。これはどうしても無くならない問題です。改善する為には、お店の工夫が必要となってきます。メール配信システムを導入して、予約日の1週間や数日前に来店日のお知らせメールを送ったり、紙媒体の次回予約カードなどを作成して、予約日を記入してお客様に手渡しするなどお客様が予約日を忘れにくくする工夫が必要です。
また、お客様側が無理に次回予約を取らされたと感じていたり、美容院から帰ってからヘアスタイルの気に入らない点などがあった場合に、美容院に連絡も無しでドタキャンされる場合もあります。美容院の接客や施術が気に入っていたにもかかわらずに、次回予約の勧められかたが強引すぎて、もうその美容院に行きたくなくなってしまうお客様もおられます。
次回予約は美容院側・お客様側、お互いのメリットになるように働かなければならないといえます。
【次回予約】お客様側のメリット
- 適切なお手入れ時期を教えてもらえる
- 予約が埋まっていて来店出来ないという事がない
- 割引やプラスサービスの特典などがある場合がある
次回予約の本来のメリットは、やはり繁盛していて予約が取りずらい美容院の予約を確保しておける事です。美容院に行って長い時間待たされたり、予定の取りずらい日にちにわざわざ苦労して行かなくてよくなるのが次回予約のメリットです。
また、美容師さんに相談すると自分のヘアスタイルを一番綺麗に保っておく為の来店周期も教えてくれるでしょう。美容師さんのアドバイス通りに次回予約を取って帰ると、生活にメリハリが出てきたりもするでしょう。気を抜いているとついつい月日が経ってしまいボサボサのまま放置してしまっていたなんてことも多々あると思います。
あと、よくある事なんですけど、昨日まで気にならなかったヘアスタイルが一日経つと急に気になり始めて一刻も早く美容院に行きたい!なんて思ったことのある人も多いのではないでしょうか?でも、そんな時に限って美容院に電話してみると予約でいっぱい・・・
次回予約は、適切な周期で予約を確保しておく便利なツールでもあります。
美容院によっては、次回予約をしてくれたお客様限定で料金の割引サービスやトリートメントなどの+アルファのサービスなどを行っているお店もあります。これも美容院側とお客様側のメリットがWINWINの関係で成り立っているので利用するとお得です。
【次回予約】お客様側のデメリット
- 予定を拘束される
- 他の美容院に行けない
- その美容院に行きづらい、断りづらい
次回予約のデメリットは、数か月先の予定を拘束されるという点です。
美容院の次回予約は、完全な契約事項ではないので気軽に日にちや時間の変更、またキャンセルも可能ですが、気持ち的に数ヶ月先の予定を拘束される事が負担に感じる方もおられます。
責任感の強い方や、その時の気分で決めたいという方にはとても負担に感じるかもしれません。
色々な美容院を試してみたいと思っている方にも次回予約システムは邪魔な存在です。次回予約を断ると、次にその美容院に行き辛く感じるし、強引な次回予約の勧誘を断りづらいと感じている方も沢山おられると思います。
特に次回予約にメリットを感じないのであれば、やんわりと断ることがお互いの為です。
美容院での次回予約の断り方としては
お客様:『まだ、はっきりとした予定が立たないのでまた電話します。』
美容師:『では、とりあえずの日程でも良いので仮に予約を取らせてください。』
お客様:『キャンセルや変更の連絡を入れるのも心苦しいので、また連絡させてください。』
やんわりと断る事で美容院側にも悪いイメージを与えることもないでしょう。強引にでも予約を取らせようという美容院もありますのでどのように受け答えするかを考えて行くとよいと思います。
次回予約に対する、お客様の苦情の声
- 勧め方があまりにも強引すぎて、次回予約しないといけない雰囲気が嫌だ。
- 次回予約を取ったのに、変更してもらえませんか?や次回予約日いつでしたっけと電話で聞かれ次回予約の意味がない。
- ネット予約を確認すると予約スカスカなのに、次回予約取らせる意味がわからない。
ネット上では[美容院 次回予約 嫌]などのキーワードでさまざまな内容が載っています。
中には、次回予約キャンセルは違約金を取るなどという内容も見られましたが、そのような美容院は稀!です。美容院という店のシステムで違約金を取るというよりは、個人の美容師がお客さんを逃さない為、売り上げを上げたい為にお店の評判が下がるのも気にせず勝手にやっている事だと思われます。
次回予約は、その美容院・美容師さんが信頼できると感じる場合のみに利用すればよいと思います。
また、美容院・美容師さんの立場の方はお客様の為を思っての【次回予約】をオススメする事が出来れば、お店の繁栄にもお客様の幸せにも繋がると思います。
お客様が素敵だなと思うスタイルを提供して、そのスタイルを維持する為のお手入れ周期をお伝えすることが次回予約の入り口だと思います。
お客様と美容院の両方のライフスタイルが充実するツールとして【次回予約】が活用されるといいですね♪
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