白髪染めをしたけど、「色落ちが早い」「染まりが弱い・染まってない」と困っている方の声を多く聞きます。美容院でもこのような悩みを抱えているお客様は多いのですが、原因は大きく分けて2つあります。今回は、白髪染めの色落ちが早い理由を2つの原因に分けてご紹介していきます。
原因1 髪が伸びているだけ?!
意外に思われる方も多いかもしれませんが、多くの方が「色が抜けた」と勘違いしている原因として、「ただ髪が伸びてきただけ」というものがあります。
髪の毛は1カ月で約1cm伸びてきます。この原因で悩まれている方の多くは、美容院や自宅で白髪染めをして、およそ2週間くらいで頭皮近くの髪の毛の根本がキラキラと白く光りだして色が抜けてきたと感じる方が多いようです。図でいうと下のような、顔回りの生え際や、分け目のあたりが気になりだすパターンです。
これは、髪の毛が自然に伸びてきている場合が多いです。白髪染めをして2週間ほど経つと、5mm程度の白髪が自然と伸びてきます。これにより、頭皮近くの根本がキラキラと光りだし、「白髪染めの色が抜けた」と感じてしまう原因となります。
一度染まった白髪が退色した場合、うっすらとでも茶色に染まっているものですが、伸びてきた白髪は白色ですので、退色が気になる部分をよく見てもらって、それが白色の場合、それは自然と伸びてきた白髪が原因です。白色か薄い茶色かが判断基準です。白色の伸びた部分が気になる場合は、こまめに白髪染めをする事が対処法となります。
原因2 色が抜けている
原因の2つ目は、「一度染めた白髪染めの薬が髪から抜けている」事です。一度染めた白髪が、薄茶色になって色が抜けたと感じている方に当てはまります。いわゆる退色なのですが、色が抜ける事で髪の毛が明るくなってきた、キラキラしてきたと感じてしまう場合です。
退色する原因もさまざまなのですが、大きく分けて2つのパターンが考えられます。
退色原因 1 「明るい白髪染めの薬」を選択している
白髪染めに選んでいる薬の色が「明るい白髪染めの薬」を選択している場合、退色しやすい原因となります。
例えば、このような感じです↓
カラー剤には、大きく分けて「黒髪を明るくする薬」と「色を入れてしっかり染める薬」の2種類が混ざって入っているとイメージしてください。【明るい白髪染め】には「黒髪を明るくする薬」が強めに、「色を入れてしっかり染める薬」が比較的弱めに入っているイメージです。
どのようなヘアカラーも日数が経てば色が徐々に抜けていきます。【明るい白髪染め】は白髪を染める色が比較的薄めにしか入っていないので、色が抜けたと感じる日数も早くなる傾向があります。
色抜けを防ぎたいのであれば、もう少し暗めの白髪染めの薬を選択するのも一つの方法です。その場合、仕上がりが普段より暗くなってしまいます。暗くしたくないのであれば、やはりこまめに明るめの白髪染めを行う事が対処法となります。こまめに繰り返し毛先まで白髪染めを行っていると、髪が傷んでしまう原因にもなってしまうので、髪のダメージと色とどちらを取るかを検討する必要も出てきます。
カラー剤の仕組みは、こちらの記事でも図解で分かりやすく紹介しています↓
【白髪染め】と【おしゃれ染め】の薬の違い!?なぜ白髪染めは明るく出来なの?
退色原因 2 髪が傷んでいる
色抜けが早いもう一つの原因は「髪が傷んでいる」という点です。ヘアカラーは、小さな色素が髪の毛の中に入り込んで色を表現します。健康な髪ではカラー色素が髪の中に留まり続けやすいですが、髪の毛が傷むと、キューティクルが開き、髪の内部の栄養素が抜けてスカスカな状態になっていきます。スカスカな状態の髪の毛には、色素が中に入っていきやすいですが、シャンプーなどで「色が抜け出ていきやすい状態」でもあります。
髪の断面図をとカラー色素の状態を図にしてみましたので参考にしてみてください↓
このような傷んだ状態の髪の毛はカラー色素が抜け出ていきやすいので、せっかく白髪染めをしても色落ちが早くなってしまいます。こちらの原因の対処方法は、髪の毛が傷まないように日々のケアを大切にする事です。ヘアトリートメントで髪の毛をいたわったり、アイロンの使い過ぎなどを防いだりし、綺麗に髪の毛を伸ばしていく事が必要となります。
まとめ
大きくわけて白髪染めの「色落ちが早い」原因は、①髪が伸びているだけ、②色が抜けている、の2点になります。意外と①の原因のただ髪の毛が伸びてきているだけなのに、白髪染めの色が抜けた!と感じている方が多いようなので記事にさせて頂きました。他にも気になる事がありましたらコメント等お寄せください。
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